マッカーシズムの様相を呈してきた安倍ちゃん政権

政権も末期ということもあって、麻生タンも毒吐きまくり、あちらこちらで怪気炎状態なわけですが、その合間にこっそりこんなこといってる人もおるわけです。

 どんな結果でも安倍首相は続投 塩崎氏 2007年7月23日 東京新聞朝刊

 塩崎恭久官房長官は二十二日、松山市で街頭演説し、参院選で与党が苦戦を強いられていることをめぐり「どういう結果が出ようともこの安倍改革の流れを止めてはならない。その意気込みでわれわれは進んでいく」と述べ、与党が大きく後退した場合も、安倍首相は続投する構えであることを示唆した。塩崎長官は「改革の流れを止めて喜ぶのは第一は民主党。恐らく二番目は北朝鮮ではないか」と強調した。

塩崎氏の発言、いつかどこかでみたような、と思いきや、「共産党のスパイを野放しにしておけば、喜ぶのはソ連だけだ」っていう台詞で、まあこれは大昔赤狩りと称して弾圧にいそしんでいたマッカーシーという人のものなんですが、まさか20世紀終了から十年近くたったこの平成19年の世においてこんな台詞を聞こうとは。仮想敵国持ち出して仮想敵国=対立政党の図式にしようなんざ、頭の回路に支障をきたしているネトウヨならまだしも、一般シミーンが騙されねえだろうなあ。まあどうせそんな無党派層なんざ気にもしてねえんだろうが。

またこんなこともいっておられます。

 与党敗北は北朝鮮に誤ったメッセージと塩崎官房長官

 塩崎恭久官房長官は24日午前の記者会見で、北朝鮮朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」が安倍政権退陣論を展開していることについて、「安倍政権は(北朝鮮による)拉致問題、核開発・保有の問題について一貫して妥協のない姿勢を貫いた。選挙によって誤ったメッセージを送らないようにするためにも国民の理解を得るべく、きょうも総理は地方(遊説)に出ている」と述べた。

 また、参院選の位置づけに関し、「参院選は基本的に政権選択の選挙ではないと位置づけられてきた。今回も同じだ」と指摘した。

(2007/07/24 12:51)

政権選択の選挙じゃないって、あんたらが「民主党になんか政権任せられませんよ」って口火を切ったんじゃなかったでしたっけ?民主党が先ならごめんよハニー。でもさ、(先の内容を繰り返すけれども)形勢不利とわかったら仮想敵国持ち出してくるのかよ。おめでてーな。まるで北朝鮮イコール民主党といわんばかりのネガティブキャンペーンぶり。もう恥も外聞もかまってられないほどに追いつめられているんだろうな。それに民主党っていったら中国だろうって、そんな軽口はおいておいて。

とまれ、安倍無能政権を野放しにしておいたら、長期的に見て北朝鮮に誤ったメッセージを送り続けるんじゃないのって思いますがね。まあこうなってくると困ったときの北朝鮮頼み。しかしまたなんとも都合よく(政権のハナシを鵜呑みにするのならば、政局には関係ないっていうのに)北朝鮮政権交代論を持ち出してきたもんだ。まさかいくらツボゾウとはいえ、そういう意味でのパイプがあるなんてことはない、だろう…。