差別を糾弾しているつもりが差別意識を見せていた一例
ある方のブログである発言についてコメントをつけていたところ、その私の発言の趣旨について以下のような日記がかかれ、該当記事にTBされていた。
ほしみんの日記「それはひょっとして」
http://d.hatena.ne.jp/hoshimin/20080118/1200671468
こういうのをみるたびに、知らないで批判することのオモシロさを覚える。そこで、「いやあ私もネトウヨであり、プロフィールにもそう書いてあるんですけど」と書いたところ、「プロフィールなんて面白おかしく書くものだ。それに自分が読んだ限りそう思わないからネトウヨではない」と断言されてしまった。（こういう人はどうして俺様ルールを持ち出すのかねえ）ていうとですね、その方のネトウヨ像っていうのは*1「沖縄の集団自決は軍の命令ではない」とか「中国韓国にたいして感情的なものの言い方をする」とか「従軍慰安婦は当時の公娼制度で認められたものであり、性奴隷とはいえない」などと主張することだろうか。それこそ「固定概念」であり「ネトウヨはこうあるべき」という自らの「思い込み」を露呈するものとは思わなかった様子。なるほどそういうものがネトウヨなら私は違うだろうな。私はそうではないからだ。
だが、私はネトウヨ、ネット右翼とは単に「ネット上で右翼的な発言をする人」であると思っている。ゆえに私は自分を「ネットウヨク」であると自称している。いまさら取り繕うためにそんなことを書いているんだろうという人はいるかもしれない。だったらその人に私は言いたい。過去ログを見せてもいいが、私は総理大臣は靖国神社に公式参拝をすべきであり、天皇陛下もご親拝いただきたいと思っていることは折に触れ繰り返し主張している。それに、靖国神社参拝が「ブーム」になる前から、春秋の例大祭、また終戦記念日には靖国神社参拝を欠かさない。だが、靖国神社の姿勢には納得できないし、遊就館なんてどういうことだ、とも思っている。そして、私の知り合いの幾人か、やはりネット右翼（というよりは街宣車乗ったりして片足以上のものを突っ込んでいたりするが）と世間からは呼ばれるであろう人たちは靖国神社の「姿勢」について私のように疑問を抱いている。サヨクにだってネット上でのみ憲法第9条改正に反対声明をだす程度の係わり合い方をしている人もいれば*2、中核派にはいってバリバリデモ活動をしている人もいるだろう。多様性というのならば、なんだってそうなのだ。私は自分が「ネトウヨ」であるからこそ、「中国韓国」に対して「侮蔑」の言葉を発しておきながら「嘘をつくなといってるだけ」などと称する人たちも納得できないし、星条旗にハーケンクロイツを描いて得意気なツラしている人間や、そういう人間を集めてゼリー販売へその人脈を利用したり、わけのわからんFlashをつくるために金集めしてトンズラするような人間を許さないのだ。
昔「60ミニッツ」でこういう特集を見たことがある。障害者をネタにしている新聞一コマ漫画があった。障害者団体は抗議する、だが、実はそれを書いているのは障害者だった。障害者団体はそこで引き下がった。件の漫画家は言う「障害者の内なる差別意識を告発したいから自分はこのようなことを書いている。自分のような立場ではないとかけないからだ」今回、なんとなくそのことを思い出した。ネトウヨに対して「ネトウヨはすぐ中韓に差別的なことをいう」「沖縄の苦しみを知れ」などというのは別に自分が正面切って告発しているヒーローだなんてことではなく、せめて社会の最底辺かつ末端に生息するゴミネトウヨ*3ならそれらしく「矜持」を見せたいというとまあカッコつけではあるが、このような「底辺」から見つめた上で、バカにはバカと引導を渡したい、自分も大馬鹿ではあるが、という、そんな程度なもんです。それはさておき、そのテレビ番組を今度のことに置き換えると、「俺が見て障害者じゃないからお前は障害者じゃない」って言っているようなものなのだろう。「思い込みで書くな」といってる人間が思い込みで批判していたという愚。人を批判しているやつの揚げ足をとったつもりが思いっきり取られていたなんて恥ずかしいとしか言いようがないけれども。
