産経は自民党と心中する決意を固められたようです。

Prodigal_Son2009-08-05


いやーこのところの産経の発する怪電波もとい断末魔にはものすごいものがあります。あまりのモーレツさに窒息しそう。

【続・民主党解剖】政権前夜(1)党内対立避け皇室論議封印
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090805/stt0908050014000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090805/stt0908050014000-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090805/stt0908050014000-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090805/stt0908050014000-n4.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090805/stt0908050014000-n5.htm

この記事についたトピ名は「民主、左翼隠しのツケ 早晩噴出?」だもの。左翼隠しって…自民党にも「左翼的」な人はいるし、民主党にも、たとえばまさか松原仁みたいな御仁を「左翼」だなんていう人はいないんじゃないかしら。新風みたいな極右はどうだか知りませんけど。

書評欄も負けてはいない。

【書評】『民主党解剖 この国を本当に任せられるのか?』産経新聞政治部著

 ■雲のようにわいてくる疑惑

 私にとって、憲法改正の流れもつけられず、集団的自衛権の行使にも踏み出そうとしない自民党には愛想がつきていた。しからば、政権交代の可能性が高まっているといわれる民主党には期待できるのか。一時の感情に走って投じた一票が中長期的に国を誤るような結果になってはならないと考える人々にとって、絶好の手引きを見つけた。『民主党解剖 この国を本当に任せられるのか?』である。

 事実こそ生命と考える記者11人が足で書いただけあって、ここには証拠となる材料がつまっている。小沢一郎氏は党代表を辞任したけれども、「政治とカネ」は西松事件に限らない。政党助成金も含む政治資金で都内一等地の不動産を次々に購入している事実をきちんと説明しないまま選挙に突入し、あとは「禊(みそぎ)は済んだ」で開き直るのか。読んでいると雲のように疑惑はわいてくる。

 国家と国家の関係は冷厳で、個人同士の関係とは次元が違う。これは、国際政治の常識だ。にもかかわらず、自民党福田康夫前首相は「お友達の嫌がることはしない。国と国の関係も同じだ」と述べた。驚いた人は少なくない。ところが、民主党鳩山由紀夫代表は「日本列島は、日本人だけの所有物じゃない。仏教の心を日本人が世界で最も持っているはずなのに、なんで外国の人が地方参政権を持つことが許せないのか」と公言した。50年間現実の国際政治を観察してきた私は青くなった。本気で友愛外交をやるつもりなのだ。


 横田めぐみさんを含む拉致被害者の拉致実行犯、北朝鮮工作員辛光洙シン・ガンス)元死刑囚の除名釈放嘆願書に署名したのは菅直人代表代行だ。輿石東参院議員会長は「教育の政治的中立といわれても、そんなものはありえない」と堂々と述べた。日本の過去の「罪」を調べるため、国会図書館恒久平和局をつくるという。

 民主党はインド洋での海上自衛隊の活動継続を当面容認するともいうが、早晩、海自を引き揚げるだろう。中国が「その穴は埋める」と言ったただけで日米関係は破滅だ。この本から多くを学んだ。(産経新聞出版・1365円)

 評・田久保忠衛(杏林大客員教授

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090726/bks0907260735002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090726/bks0907260735002-n2.htm

田久保忠衛センセが「本気で青くなった」そうですから、かえっていいのかもしれません。(テキトウ)

それにしても「一時の感情に走って投じた一票が中長期的に国を誤るような結果になってはならないと考える人々」がいたらこんな現状を迎えることにはならなかったんだじゃないかね。そしてそのように考えた人たちがいるからこそ、自民党がこのていたらくなわけでして。その反省もなしに、「民主党は怖いんだ論」を振りかざしたって「で、自公政権はなにをやったの?」と返されたら終わりなんじゃないの。

民主党は怖いんだ論」を振りかざせば自公票が伸びると信じ込んだ人たちがいる。彼らは根本的に誤解している。そんなことでなんとかなるほど現与党への「絶望」は甘くはない。まずは自分たちが自民党マニフェストが民主のパクリといわれてしまっている現状を批判すべきじゃないのかね。壊れた蓄音機じゃねーんだからいつまでも同じことやっていたらせっかくの洗脳だって解けてしまうかもしれないぜ。