光市事件実名本、やっぱり提訴されたな

光市事件実名本、元少年が提訴 出版差し止めなど求める

 山口県光市の母子殺害事件の被告で当時18歳だった元少年(28)=死刑判決を受け上告中=を実名表記した本の販売をめぐり、元少年が著者の増田美智子氏(28)と出版元「インシデンツ」(東京都日野市)の寺沢有代表(42)を相手取り、出版差し止めと慰謝料など1100万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴したことが分かった。元少年は出版差し止めを求める仮処分申請を同地裁に申し立てているが決定は出ていない。

 提訴は10月15日付。訴状などによると、増田氏らは元少年に対し、文書を発表する時は、原稿の内容などを事前に確認すると約束していたのに、守られなかったと指摘。さらに、出版された本は元少年の実名をタイトルに入れ、表紙にも大きくデザインするなどしており、少年の実名の出版物への掲載を禁じた少年法61条に反しているなどと主張している。

 出版元側代理人の堀敏明弁護士は「まだ訴状を読んでいないが、これまで通り出版に違法性はないと主張していく」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1102/OSK200911020064.html

光市事件の実名本、提訴されたそうだ。
そりゃそうだろ、とちょっと読んだだけの人間だが思ってしまう。作者は「これで人間的なイメージを…」とかなんとか言ってたけど、アノ内容でどう「人間的」なイメージに変換しろっていうんだか。笑止というか「思い上がり」とすら思う。

個人的にはあの本、アメリカ辺りではわりと出版されている「監獄グルーピー」系の本と大差ないように思えてしまった。(まあ立ち読み程度ですませているのであまり言い切るのもなんですが。)もちろんそうでない感想を抱く人がいるだろうけど、この事件をある意味一緒に追ってきたと言えるマイミク「やま」さんの言葉を借りれば「いまさら実名を出したぐらいで人間的なイメージが回復することなんて1000%ない」ということにつきる。しかも冒頭にかなり誤解を与えかねない文章が書かれた手紙を掲載するなんてねえ…。