維新政党新風(やその支持者)は橋下徹氏を応援する夢を見ていたいのか

以前のエントリーでも触れたが、いまだになぜ新風やその支持者さんたちがこぞって橋下氏を持ち上げたのかがわからない。

なぜならば普段彼らが断固反対と意気軒昂な「外国人参政権」や「同和団体」に対して橋下氏は理解を示す発言を残しているからである。それらの発言のうち「外国人参政権」についてはネタ切れ人民共和国さんのところに音声ファイルが上がっていた。

■「外国人参政権に反対する保守層」が橋下当選を喜ぶのが良く分からん
http://s19171107.seesaa.net/article/81486598.html

断固許すまじといっているゼリ幸さんこと、せと弘幸さんはどうするんだろと思っていたらそのことについての言い訳?がオモシロかった。

http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51800328.html

 この「外国人参政権」問題に関する橋下新知事の見解については、反日勢力がまるで鬼の首を取ったかのような大騒ぎをした。熊谷、梅田候補も同じことを言っている以上、この問題だけを浮き彫りにすることは、若者の票が流れることを阻止したかったのでしょう。

え!?こんだけ…って感じ。

で、橋下知事人権擁護法案に反対、ないし「同和団体反対」という内容のソースつき記事はみつからなかった。ちなみに「同和団体」に関する橋下氏の言及については、wikipediaの橋下氏の項目に「飛鳥地区に住んでいて差別の実態を見てきた。だからよくわかっている」という同和問題への理解を示すと思われる発言が掲載されていたのだが(ソース不明)、しかし今見ると、そのエピソードが削除され、そして代わりに「同和対策予算はゼロにします」という出所不明のコメントが追記されていた。*1この話の出所は、というとソースはなんと新風せと氏のブログ『日本よ何処へ』である!なんだこれ。(でもせと氏のブログ記事にもお約束どおり「写真週刊誌」としか書いておらず、どうしていついつ発売のと明記しないのかはわからない。)

それ以外を探してみても、せと氏も引用しているブログは現在閉鎖されており、かろうじてキャッシュが残っている状態だった。(魚拓とれず。誰かうまいことやれる人がいたらお願いします。)

その内容をコピペすると

大阪府新知事の橋下徹とは! 


出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
反米保守(はんべいほしゅ)とは、反米の立場で、政治思想的には保守派に属する立場をいう。思想傾向としては国家主義ナショナリスト)・民族主義に近い(日本は大和民族が圧倒多数のため両者はほぼ同義となる)。

郵政民営化皇室典範改正など小泉内閣の政策の多くに対して日本の伝統的な慣習を破壊するという理由から反対で、憲法改正には賛成だが、それによる対米従属強化を警戒し、日本の真の独立(自主独立)を志向している。そのため核保有に対して肯定的。

外交では、拉致問題の早期解決の為に経済制裁を発動する意見が多く、対中・韓においても、領土問題や歴史認識等で批判的な立場を取る。また、台湾・東トルキスタンチベット南モンゴル満洲の独立を支持している場合がある。

橋下徹の発言:

天皇中心とする神道が日本の基本だと思う。僕も昭和天皇のお言葉を重視する立場。だが、今、『天皇は象徴だ』とか言ってる人たちが、天皇の言葉に政治的に左右されるのおかしい」

靖国神社に参れば軍国主義の復活だと中国は言いますけど、中国は核兵器を持ってるんですよ。それにね核兵器を持ってる国に軍国主義だなんて言われたくない。」

「中国からは靖国で言われれば、またね、はいはいとなり、で、またアメリカからこういうこと言われれば、はいはいと。やっぱりね、これもう主張していけばいいと思うんですよ。中国なんて、中国脅威論ということを日本も言い、アメリカも言えば、中国なんかすぐ反発して、どこが脅威だと、俺たちゃ脅威じゃないっていうことをもう、平気でこう言い返すようにね、僕はここで、ヘナッとならずにね、そんなことでもう同盟関係が崩れるような日米同盟だったら、もういらないと思うんで、これはこの件、この非難決議のこの面に関しては、きちんと日本の主張をね、よく、ちゃんとすべきだと思うんですよ」

「原爆の恨みはあるとしても、いま日本は日米同盟の核の傘に入っている。だったらアメリカの核兵器を批判するばかりではなく、日本も核の傘から離反して核を持つべきだ。親のすねをかじっている子どもと一緒だ」

「僕らの世代は同和対策をすることがかえって、差別を助長すると考えています。従って、同和対策の予算は限りなくゼロにすべきです」

「日本の一番情けないところは、単独で戦争が出来ないことだ」

橋下徹 ガンバレと思う方はクリック

2008/01/29 01:41|国内|TB:0|CM:1|▲
人権擁護条例は否定された 


敗れた熊谷氏―大阪知事選
1月27日23時5分配信 時事通信

敗戦の弁を語る熊谷貞俊氏(27日夜、大阪市北区の選挙事務所)

最終更新:1月27日23時34分

大阪府に、人権擁護条例を制定します!』と発言していたから保守層から支持されない。
2008/1/7 朝日放送ムーブ!

熊谷: 同和行政の無駄な出費は削る。だけども本質的にですね、ちゃんと法律を制定して、人権擁護の条例なりきちっと、制定すればいいんですよ。
 
梅田: 同和行政は全国的に見直されつつある。
 
熊谷: 地域によりますよ。大阪というところはやっぱりそういう、歴史的経緯があるんでしょう。それはやっぱり地域特性がありますからね。

橋下徹の週刊誌での発言。


「僕らの世代は同和対策をすることがかえって、差別を助長すると考えています。従って、同和対策の予算は限りなくゼロにすべきです」

人権擁護法案に反対しているのは、保守議員や共産党議員。人権で悪用できる法律の恐れがあるという点で問題がある法律。

橋下徹が当選して良かったと思う方はクリック


かく戦えり。近代日本


2008/01/28 10:58|国内|TB:0|CM:0|▲


それにしてもなぜこのページが削除されているんだろう。まるで選挙戦が終わったとたんに閉じられる運動員のプロパガンダみたいだというと憶測が過ぎるのでアレですが、実に不思議な話である。不思議といえば橋下氏の発言の出展元がどれも曖昧でソースが明示されていないのも不可解である。熊谷氏や梅田氏の発言は日付放送番組名付きであるにも関わらず。一瞬ある部分だけ捏造した…?なんてことも浮かんだが産経新聞じゃあるまいし(ねたがなかったら自分でつくる。新しい時事社会問題をつくる会!)そんなこともせんだろう。特定勢力が特定の誰かを攻撃、または、ある特定層の支持をとりつけるためにあえて流された「情報戦」でもなければ。

今週発売の週刊新潮には早速『「タレント」橋下知事を呑み込む大阪府庁の「黒い利権」』なる記事が掲載されていた。週刊新潮のことなので、やはり「同和利権」について言及していたが、ここでも橋下知事は明確に「同和団体を排除します」とは言ってない。選挙演説のような「無駄をなくして必要のない団体は〜」といっているだけだった。同和団体嫌いで有名な新潮のこと、もし橋下氏が「それらしい」発言をしていれば、一も二もなく報道することだろうに。なんだろうこの及び腰。上記のブログのような勇ましいセリフをもう一度いえばいいのに。まあ就任直後から「府債発行ゼロ発言撤回」などと報じられるアリサマなので*2くるくる変わる二枚舌がその身上なのかもしれないが。もっとも、その発言が本当に彼が発したものだったら、だけど。

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E4%B8%8B%E5%BE%B9#.E6.94.AF.E6.8C.81.E5.8B.A2.E5.8A.9B

*2:http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080131/lcl0801311158003-n1.htm それにしてもこの一連のやり取りがなぜか産経でしつこく取り上げているのも謎。オナニー新聞っていう罵倒を忘れたわけじゃなかったのか。その割には「橋下日記」なるものを連載開始したし。なにがしたいのかよーわからん