国籍法改正案は無事、成立。本当に良かった。

さんざんアレな人たち(別名杞の国の人々)が煽ったせいで妙なことになった国籍法改正案ですが(ってこの書き出し自体もう何十回したんだよという気すらする)本日無事に成立しました。

生後認知、非婚でも日本国籍 改正法成立、違法行為には罰則も
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20081205AT3S0500905122008.html

改正国籍法が成立 国民新・新党日本は反対
http://www.asahi.com/politics/update/1205/TKY200812050149.html

改正国籍法:成立 婚姻要件を除外 最高裁違憲判決受け
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081205k0000e040040000c.html

それにしても田中康夫議員はいまだにこんなこといってんのか。

 反対した新党日本田中康夫代表は「DNA鑑定制度の導入と父親の扶養義務の責任明確化を(国籍法に)明記しない改正は『人権侵害法』に他ならない」と語った。
http://www.asahi.com/politics/update/1205/TKY200812050149.html

えーっと、民法って知ってる?
まさか康夫ちゃんがこの程度のことを知らないとは…。誰かに吹き込まれて鵜呑みにしているか、知ってて嫌がらせのためにやっているか、どちらかだろうけれど、それにしてもヤッシーともあろう方がこんな低レベルな発言を卑しくも国政の場で行うのは汚点にしかならないと思う。

(何度も書くけれども)バカ議員あぶり出し法案となってしまい、本来の趣旨(出生前と出生後で差ができてしまうことの是正)とまったく離れてしまった観すらある国籍法改正問題。とりあえず「さんけんぶんりつ」すら理解できてないバカ議員(平沼にいたってはいまだに扶養義務をつけるとかほざいているし)のせいでみょうちきりんなことになったが、なにはともあれこうして無事に成立してよかった。こんなことで正当な権利行使が阻害されたらたまらんです。

このニュースに関連するmixi日記やブログを読んでいたら「日本オワタ。住むとこなくなった」「こんな日本にはいられない」「もうこんな特亜に乗っ取られる日本は嫌だからでていく!」と主張される国士様のお嘆きを多々拝見いたしました。よくぞいってくださった!善は急げ、思い立ったが吉日と申します。今すぐにでもご出発いただければ幸甚です。日本語しか話せなさそうな人が多いのが気になりますが、まあそこは山中鹿之助の精神で乗り越えられることでしょう。頑張ってください。日本の地より応援いたしております。

◆一方その頃産経は

大月隆寛ネトウヨレベルの妄想(民俗学風味…)を吼えていた。

【断 大月隆寛】国籍法「改正」のもたらす未来

 国籍法の「改正」が国会を通過しました。何か奥深い理由でもあったのか、拙速を絵に描いたようなザル審議で、メディアも通りいっぺんの報道しかしないまま。大方は何が起こっているのかわからないかも。

 「過疎」ということが言われ始めたのは高度成長期半ばと記憶します。それから40年あまり、今や「限界集落」と言葉も無残に変わり、「ムラ」は最終的にその姿を消し始めている。「ムラ」を最終的に絶滅に追い込み、「農」に代表される一次生産の場を考えなしにやせ衰えさせ、核家族化と少子化で減った労働力は付け焼き刃の外国人を「新」日本人に仕立てて埋め合わせ、一方、「先住」日本人たちはというと、列島を覆い尽くした「都市」の高度消費社会コロニーにおびえながらたてこもるしかなくなり、老いた少数派になってゆく…考えたくないですが、しかし、この「改正」国籍法後の日本を静かに想像してみると、最悪、そんな近未来すら思い浮かんできます。

 「ホワイトアイランド」と呼ばれたのは植民地時代、アフリカ諸国の都市。白人がたてこもるコロニーとしての「都市」と、それを取り巻く現地のネイティブたちという構図で、そこでは文化や民族問題は同時に貧困、階層問題でもありました。それと同様、わが国でも早晩、外国人含めた「新日本人」たちとの間に、「都鄙(とひ)」そして「内地雑居」といった古くて新しい問題が、21世紀的な文脈でもう1度浮上するはず。国籍法「改正」を支持した諸センセイ方、それに対する目算と覚悟はもちろん、おありですよね?(札幌国際大学教授)
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/081205/acd0812050331002-n1.htm

魚拓 http://s04.megalodon.jp/2008-1205-1242-26/sankei.jp.msn.com/culture/academic/081205/acd0812050331002-n1.htm

これ以上札幌国際大の志願者減へ貢献するのはヤメレ、といいたい。

追記:別なところで指摘があったので書き添えておきますが、(私も気づかずスルーしてました)「ホワイトアイランド」じゃなくて「ホワイトハイランド」ですね。(新聞掲載も「ホワイトアイランド」だったりして…)本業でもトンデモかよ。自称民俗学者ですな。