言論の自由(笑)

田母神俊雄氏:「ヒロシマの平和を疑う」8月6日講演予定


 8月6日の原爆記念日広島市で、前航空幕僚長田母神俊雄氏が「ヒロシマの平和を疑う」と題した講演会を予定していることがわかった。秋葉忠利市長は29日、「被爆者ら市民の心情に配慮して日程変更を検討してもらいたい」とする要請文を、田母神氏と講演会を主催する「日本会議広島」に送った。

 講演会は午後6時から、原爆ドーム近くの広島市中区のメルパルク広島で開催。主催する日本会議広島のホームページでは「国を守るのになぜ軍隊が必要か、戦争を回避するために何をなすべきか」などと講演会の意義を掲載している。田母神氏はこれまでの講演やインタビューで、日本の核武装の可能性について発言している。

 要請文は、講演での発言は自由だと認めたうえで、「広島における8月6日の意味は表現の自由と同様に重要」としている。また、当日は「原爆死没者の霊を慰め世界の恒久平和を祈念する掛け替えのない日」であり、「ヒロシマの平和を疑う」という演題での講演は「被爆者や遺族の悲しみをいやが上にも増す結果となりかねない」と訴えている。

 毎日新聞の取材に対し、田母神氏の事務所は「主催者から依頼がない限り、日程変更はしない」と答えている。

 日本会議広島事務局の井坂信義さんは「核兵器廃絶こそが私たちの願い。理想は同じでもいろいろな考え方があり、議論すらするなというのは言論封殺だ」とした。【矢追健介、樋口岳大】

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090630k0000m040099000c.html

いやーこんな無神経のきわみな講演は変更要請されて当然でしょう。銃乱射事件が起きた地域で犠牲者追悼集会が開かれている、そこへ「銃の規制はとんでもない」って訴える講演会をやるようなもので。人として大切な「なにか」が欠落しているとしか思えない。(まあ人としてというか知性というものを構成する重大な何かも欠落しているからあんなコミンテルン☆などというヨタにあっさり騙されるわけですが。安倍総理時代ってホントーにろくなことがないですね)

で、こういう人たちは突然「言論の自由」とかいいだす*1わけですよ。「言論の自由」ねえ。差別的言辞、ヘイトスピーチ言論の自由とか言い出す人たちと支持層がかぶってそうな気がするんだけど、まあ下種のかんぐりでしょうな。8/15に靖国神社で中国国旗を踏みつけたり燃やしたりしようとした人たちがいたけど、彼らは「あの戦争」をどう捉えているのかよくわかる話。結局追悼する気なんてないんだよね。「尊い犠牲」(笑)とか言い出しそうで反吐が出る。

タモさんとその支持者連中って人としてオワッテルと思ったけど本当にそうだなあと実感させられる出来事でした。

*1:リンク先引用:歴史観の間違いにより戦後の我が国には未だに言論の自由がありません。それは日本の国を悪く言う言論の自由は無限にあるが、日本の国を誉める言論の自由がないのです。日本の国をどれほど悪く言っても国会が紛糾することはないし、マスコミが叩くこともありません。しかし日本の国を誉めたらどうでしょうか。国会でもマスコミでも大騒ぎになってしまいます。核武装すべきでないという意見があっても良いのです。しかし日本が自由民主主義の国であるならば、核武装すべきという意見もまたあっても良いのです。国を守ることについても言論の自由は大幅に制約されているのが我が国の現実だと思います。