今日の3k抄はまたもアレな人が登場か
それでは本日の産経抄。
先日行われた参院選翌日の産経新聞は本当にすごかった。自分は即新聞を保存した次第。なんというか全編これ「安倍ちゃん愛」にあふれた、安倍ちゃんへのカムアウトとしか思えない内容だった。産経新聞は(一応)全国紙であることをかなぐり捨て、とうとう「安倍ちゃん萌え」が群れつどう「安倍ちゃん同人誌」もしくは「安倍ちゃんファンクラブ」の「日報」であることを宣言したのだと思う。そういう意味で7・30は忘れられない日なのです。
何の話だかまったくわからないほど動揺している姿がうかがえる7月30日付け産経抄
俺の大好きな安倍ちゃん自民党が負けたのは民主党のせいだバーヤバーヤという断末魔の雄たけびこだます産経社説
御用学者をつかって一部マスコミによるバッシングなどというがどっちが一部マスコミなんだかわからなくなってしまって悲惨な「正論」
最後の「正論」だけは7・31のものですが、7月30日付け「正論」は小林節による「消費者金融の貸付額収縮の理不尽」というサラ金マンセー記事だったので、おそらく結果を受けての執筆だと間に合わなかったんだろうな。
アレ以来、なにも聞こえず何も見えないほど意気消沈しちゃっているらしいです。今日の産経抄でもこんなことをいってます。
【産経抄】
74年ぶりに最高気温の記録を塗り替えた熊谷市は普段から猛暑で知られる。それを逆手にとり「あついぞ!熊谷」と町をPRしてきた。しかし40・9度となると、さすがに市民の熱中症の方が心配だったようだ。この暑さ、もはや災害である。▼それまでの日本記録を山形市で記録した昭和8年の夏は全国的に暑かったらしい。永井荷風は日記『断腸亭日乗』の8月11日には「晴。秋暑熾(さかん)なり」、13日には「晴。秋熱最も甚し」と書く。立秋を過ぎているから秋暑だが、「熾」や「甚」の文字から猛暑のほどがうかがえる。
▼その月の19日には、甲子園で中京商と明石中が延長25回という死闘を演じた。有名な名勝負である。みんながラジオにかじりついたという。振り返るとこの年の夏、甲子園ばかりではなく、日本中がカッカカッカと熱くなっていたように思えてならない。
▼8月9日からは、日本の国際連盟脱退などを受け関東地方で防空大演習が行われた。夜は一般の家は灯火をつけることを禁じられた。しかし『断腸亭日乗』によれば、東京の銀座は演習を見ようという野次馬らであふれ返った。「お祭騒ぎの景気なり」と書いている。
▼巷では「東京音頭」が大流行していた。この夏から秋にかけ、みんなが「ヤートナソレ」と熱狂的に踊りまくった。2年前には満州事変が、前年には第一次上海事変が起きた。大陸方面がしだいにキナ臭くなっていく中、気持ちが異様に高揚していたのだろうか。
▼同じ暑い夏でも今年は74年前とは逆に気持ちが冷えこんでいるようだ。政治にはまだ参院選後の虚脱感が残っている。経済は連日、株の暴落である。災害の爪跡も残る。中央競馬まで中止になってしまった。こちらは元気が出る何かが欲しい。(2007/08/18 05:14)
昔はぜんぜん関係ない話を「だが考えすぎではないか?」などとお得意のフレーズで強引に自社の主張を結びつけるのを得意としたのは朝日新聞でしたが、いまは産経の専売特許みたいだ(「ちょっと待ってほしい」に注目ネ☆)。本日の産経showもまさにそんな感じで、ずらずらずらと8月9日の出来事を書き連ねた挙句、最後の結論がそれか。あびるん(いやあびるんが書いたという保証はないのだが文章の劣化具合から勝手に推測)はそれほど衝撃を受けたんだろうな。確か安倍ちゃんが退陣したら経済の混乱が起こるとかなんとか脅していた新聞社がいたようだったが、現在の株の暴落を見る限り、続投を表明したからだなんて言われても仕方ないんじゃないの?