橋下徹弁護士についての一考察

私は橋下徹弁護士がなぜこのような行動に出たのか、当初まったくわからなかった。
以後彼のその行動をめぐってつらつら妄想したネタを、いくつか。

まず弁護士としては致命的ともいえる「予測の甘さ」。
おそらく彼としてのもくろみは、たかじんの委員会で懲戒請求を煽る発言をすることによって、今回の弁護団の活動に不満をもつ人間に懲戒請求をたてる行動を起こさせることだったのは間違いない。ただそれは個々人を直接行動にでさせることが目的ではなく、憤りを感じる人々を「弁護士事務所へ向かわせ、懲戒請求手続きを行わせること」にあったのではないか。(さすがの彼もテンプレだのといったもので請求を立てるとは思わなかっただろう)弁護士事務所に問い合わせれば、おそらく門前を食らうこととなると思う。そのことによって、「国民」の弁護士に対するイメージの悪化、ひいては弁護士会への「憎悪」を煽り立てる(司法の腐敗、民意を反映しない硬直集団など)ことを希求していたように私には思える。だからこそリスクを説明せず煽りたて、「簡単なはずが門前払いになるのは、弁護士会がカルト弁護団を守っているからだ」という図式になるよう仕向けた…と考えているのだが、もしかすると過剰評価かもしれない。単に、自らを「否定し、認めようとしない」と思っている弁護士会へのルサンチマンが強烈過ぎて、たたく機会があれば飛びついただけなのかもしれないが。

とまれ、この高度情報化社会において、というよりも、youtube2ちゃんねるがあればどういう「祭り」になるのかまるで予測できてないところをみると、まるでどっちが「法律オタク」の「おぼっちゃん弁護士」なんだか。関係性を否定しようにも、テンプレサイトに「橋下弁護士たかじん委員会で懲戒請求について言及する」動画なんかが延々と貼られていることを思えば、いささかその論調も苦しくなるのは当たり前である。どこまでマスコミが彼を守りきるか、見物といえば見物である。