とうとう橋下氏大阪府知事選出馬か。

悪夢が現実となるということはそうそうあることではない。目の当たりに出来たことを悪魔に感謝いたします。

弁護士の橋下氏、大阪府知事選出馬を正式表明
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071212it03.htm?from=rss
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071211it12.htm?from=top

大阪府知事選、橋下弁護士が出馬へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071211it12.htm

「大阪のために頑張る」 橋下弁護士大阪府知事選出馬会見
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/071212/lcl0712121012000-n1.htm

特に下の産経記事(毎度おなじみ)が泣かせる。

 さらに、出馬の意向が二転三転した理由は、「やしきたかじんさんに電話で『今しかない』と後押しされた。それまで揺れていたのは、番組の調整がつかなかったら迷惑がかかるし。大阪を変えたいという気持ちは常にありました。大阪市長選のときも」と語り、庁舎に入った。

番組の調整程度であっさりと見限られる大阪府民か。橋下氏という人がどういう意識で「政治」「府政」を捉えているかよくわかる話である。
たかじんも「今しかない」なんてナイスフォロー。そりゃそうだ、例の裁判結果でたら下手すると弁護士会からの処分→肩書きが「弁護活動評論家」になる恐れがあるもんな。感動のあまり爆笑がとまりません。大阪府の心配するよりもまずはてめえが煽った懲戒請求騒動の、請求者について心配とフォローしてやれよ。11/5に意味不明の文章をアップしてから延々とスルーするのも大人げないでないの?まあこのテの脳内世界観に忠実に行動する方というのは、往々にして、おのれに不利なトラブルが発生すると、それに対して新たな騒動をぶつけて不利な状況を中和させようとする傾向が見受けられるが(トラブルにはトラブルで対処)、府知事選出馬という騒動は中和作用としてはあまりにも劇薬という気がしますな。俺ちゃんとしては以前描いた青写真どおりにならないか激しく期待するだけですが。

ある方が今回の騒動を「問屋だまし商法」であると喝破されたが、実際のところ、そのほうがまだマシだったことを思い知らされる。

「問屋だまし商法」っていうのは、「酷いのを並べて、後でちょっとだけましなのを出して満足させるという田中圭一が言ってたクソ商品を問屋に買わせるテク」ということらしいが(上記リンク先より引用)そのほうがよかったな。まさかその「クソ商品」そのものが出馬するとはお釈迦様でもわかるめえよ。神も仏もいないが大作戦はある。そんな状況だ。

第一この橋下徹という御仁は、不言実行どころか有言不実行のきわみであって、公言したことをことごとく実行しない(できない?)人である。そんな人が公約を訴えても何を信じろというのだろう。それこそ橋下氏が常日頃いう「これまでの判例に沿えば」ということなんじゃないでしょうかね。まあトンデモ解釈がお得意なようだから、判例っていっても脳内変換しているんでしょうが。

それにしても個人的にはここまで太田房江府知事が嫌われる理由がどうもよくわからない。東京都在住者からみると特に失策という失策を(前任者ほど)犯しているようには思えないし、後援会費をがっぽりとっていたといっても利益強要したわけではないし、どこかの防衛事務次官なみのタカリってことでもないだろう。土俵に上げろだの、その主張にはわけのわからん部分もあるが、政策実績でみてみれば、そんなに悪くないと思うのだが。こうなってくると自公府連が単に気に入らない、自分たちの自由にならないからという理由で選んでいるような気がする。そりゃ太田房江府知事よりは橋下氏のほうが自公府連の言うことを聴く可能性は高いだろうけど、大阪府民よ、そんな「大人の事情」で「クソ商品」を買わされていいんかね?

「どうせ府知事になってもすぐやめる」「当選したとしても暴言失言で議会から信任を得られずすぐ辞任するよ」なんていう意見もあったが、こんな人間に給料として何千万(任期全うすれば総額1億以上だろう)も支払う上、また、任期途中でやめた場合の再選挙費用にいたるまで当然のことながら財政難を指摘されている大阪府から支払われる。府民血税からでることを思えばそんなのんきなことを言っていられないだろう。

橋下氏が当選すれば横山ノック以来の恥さらしと書いたところ、ノックさんは同業者から慕われた、同業者から蔑視される橋下氏よりずっとマシだ、という意見が付いた。その通りである。言葉を改めよう。橋下氏が当選すれば府政始まって以来の恥さらしである。そのことを大阪府民はよく考えていただければ幸いである。