阿比留ンのブログは今日もセイキョー大セイキョー

阿比留ンとゆかいなブロガーが集う憩いの場所「我とわが身を甘やかしすぎ」(あれ?)ですが、エントリーから香ばしいかほり(今日はカレーだねお母さん)がしましたので取り上げます。今年一発目ですね。

衆院選を前に、政治家のイイカゲン公約を振り返る
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/448773

 今年は衆院解散・総選挙が確実視されています。福田首相が解散を断行できるか、それともその前に内閣総辞職に追い込まれてしまうかはともかく、いずれにしても「予算成立後の春にもだ」「いやサミット開催後の夏だ」「福田首相は安倍前首相より1日でも長く首相を続けることに執念を燃やしている。秋以降だ」…などと時期については見方が割れても、今年中の衆院選は衆目の一致するところでしょう。

 そこで本日は、平成17年9月の衆院選郵政解散)時に、自民党山崎拓元副総裁らが某政治団体との間に選挙協力のために結び、選挙後にはすぐ弊履のごとく投げ捨てた「公約書」を紹介し、政治家の約束の重み(軽さ)について考えたいと思います。まずは、以下の文書をご覧ください。いろいろと重要なことが述べられていますが、その中には外国人地方参政権に反対する、という一文もあります。

     公約書

 第四十四回衆議院選選挙において神道政治連盟の推薦を受けるにあたり、貴連盟の活動方針に則り、特に左記の点につき、積極的に協力することを公約致します。

 一、皇室典範改正については、憲法と同様に国家の根幹に関はる問題であることを十分認識した上で、皇室の歴史や伝統を踏まへた見直しがなされるやう努力します。

 一、戦没者追悼のための新施設構想に断固反対し、靖国神社公式参拝を含め、靖国神社をめぐる問題の早期解決に向けて積極的に努力します。

 一、我が国の歴史・伝統を踏まへ、天皇条項や安全保障、政教分離問題に関する事柄を中心とした改憲論議を積極的に推進し、自主憲法制定に向けて努力します。

 一、「歴史と伝統の尊重」「徳性の涵養」「愛国心」「宗教的情操の涵養」を踏まへた教育基本法の改正をも含む抜本的な教育改革に努力します。

 一、いはゆるジェンダーフリー思想に基づく夫婦別姓の導入や男女共同参画社会の推進に反対します。

 一、参政権が「国民固有」であることを踏まへ、憲法違反となる外国人地方参政権付与法案に反対します。

 一、中央本部、都道府県本部との連絡を怠らず、時局問題解決に努力します。

 …さて、それではこの公約は、この文書に署名・捺印した議員らにきちんと守られたでしょうか。それに関して私は当時、次のような記事を書きました。
 

《追悼施設議連 山崎氏ら16人「反対」 衆院選、推薦団体に公約

[ 2005年11月12日 東京朝刊 総合・内政面 ]

 新たな戦没者追悼施設建設を目指し、九日に発足した超党派の「国立追悼施設を考える会」(山崎拓会長)に参加した自民党衆院議員のうち、山崎氏ら十六人が、先の衆院選政治団体神道政治連盟」との間で「新施設構想に断固反対」とする「公約書」を取り交わしていたことが十一日、分かった。選挙後わずか二カ月での豹変(ひょうへん)ぶりに、選挙で山崎氏らを支援した神道政治連盟側は不信感を募らせている。

 「考える会」の名簿によると、自民党からは四十六人が参加している。このうち公約書に署名・捺印(なついん)していたのは、山崎氏のほか、事務局長の渡海紀三朗森山真弓氏ら。山崎派が半数の八人を占めている。

 神道政治連盟は全国の神社関係者で構成され、公約書には「衆院選において神政連の推薦を受けるにあたり、特に左記の点につき、積極的に協力することを公約致します」と明記。具体的には、(1)新追悼施設構想への反対(2)皇室典範改正への慎重対応(3)教育基本法改正の推進(4)外国人地方参政権付与法案への反対−など、七項目があげられている。

 新たな追悼施設について公約書は、「戦没者追悼のための新施設構想に断固反対し、靖国神社公式参拝を含め、靖国神社をめぐる問題の早期解決に向けて積極的に努力します」と明確に反対をうたっている。これに対し、「考える会」の設立趣意書は、「追悼施設のあり方について提言したい」となっている。

 マニフェスト政権公約)の普及などによって、政治家と選挙公約をめぐる国民の関心が高まっているが、公約の順守や責任に対する政治家側の意識は、まだまだ低いようだ。

                  ◇

 ≪公約書に署名した「考える会」のメンバー≫

 【山崎派山崎拓保岡興治亀井善之木村義雄渡海紀三朗、林幹雄、田中和徳石田真敏

 【伊吹派河村建夫谷公一

 【谷垣派佐藤勉原田令嗣

 【森派塩谷立

 【高村派森山真弓

 【無派閥】梶山弘志御法川信英(敬称略)》

 このうち、谷公一氏については、記事掲載後、同僚記者を通して「自分はその公約書に署名した記憶がない」と言ってきたことを付け加えておきます。この問題は結局、谷氏の地方事務所が本人の承諾がないまま話を進めたのか、神道政治連盟側の勘違いだったのかよく分かりませんでした。

 それにしても、どうでしょうか。まあ、神道政治連盟の推薦を受けても、公明党創価学会の推薦のようにはまとまった票は集まらないというのは事実だとしても、約束は約束でしょうに。選挙の際にはだれかれかまわずいい顔をしてみせて、選挙が終われば知らんぷりなんてやり方を、いつまでも許しておいていいはずがありませんね。

 余談ですが、選挙時の豹変ぶりが極端な政治家としては、民主党の小沢代表は特に有名です。苦虫をかみつぶしたような顔がにこにことなり、日頃は定例記者会見すらさぼりがちなのに、記者懇談まで開きます。私も自由党担当時代、選挙が近づいていたころに、国会内の廊下でいきなり後ろから小沢氏に肩をもまれたことがあります。普段はすれ違った際にあいさつしても返事も返さないのに、選挙前はこうなるのです。一体なんなんでしょうね。私はこういう相手や状況によって態度をころころ変える人間を信用できません。

 また、山崎氏の厚顔無恥ぶりは今に始まったことではありませんが、本当にひどいものです。現在は今年中に北朝鮮訪問すると息巻いているようですが、そのまま帰ってこないでほしいなあと率直に思います。…このとき山崎事務所は私の取材に対し、「山崎が出張中なので連絡はとれない。追悼施設を考える会は、新施設を建設するという結論ありきではなく、あくまでこれから議論を深めようという会だ」と説明しましたが、だれがそんなおためごかしのタテマエ論に頷くものか。

 渡海氏は、沖縄戦の集団自決問題をめぐり、事実上、サヨク勢力の圧力に屈した文部科学相として語り継がなければなりませんが、ここでも顔を出しています。前回エントリで取り上げた外国人参政権の話は、人権擁護法案と並んで今後、国会の一つの焦点になるかもしれません。せめて、この公約書に署名した人は反対を貫いてほしいのですが、そんな期待をするのは無理でしょうね。でも、こういうイイカゲンな政治家が政界で跳梁跋扈し、誠実で真面目な政治家が選挙区の有権者に必ずしも評価されないというのは、これまたなんなんでしょうね。

なんかこう、一読してブーメランという言葉ばかりが私の胸を去来します。

それはさておきまあエントリーそのものはどの口でそれをいうんだといういつもの与太ですけれども、(イイカゲン公約といったら安倍ちゃんの右に出るものはいないと思うぞ)少し突っ込みを入れていきます。実はコメント欄がものすごいのですが、それは後のエントリーに譲ることにします。

 このうち、谷公一氏については、記事掲載後、同僚記者を通して「自分はその公約書に署名した記憶がない」と言ってきたことを付け加えておきます。この問題は結局、谷氏の地方事務所が本人の承諾がないまま話を進めたのか、神道政治連盟側の勘違いだったのかよく分かりませんでした。

阿比留ンはさらっと「この問題は結局、谷氏の地方事務所が本人の承諾がないまま話を進めたのか、神道政治連盟側の勘違いだったのかよく分かりませんでした。」なんて書いてあるけど、勘違いっていうか、はっきりいえよ、承諾もないまま勝手に名前を使いましたって。こういう誤魔化しをしている時点で「イイカゲン」どころか「胡散臭い」といわれてしまうのだよ朝刊フジは。前にもこういう勝手に名前を使うっていうあるやんごとなき方に関する出来事が紙上であった気がするが、私の勘違いだったのか、よくわからないことにしておいてやるよ。

 余談ですが、選挙時の豹変ぶりが極端な政治家としては、民主党の小沢代表は特に有名です。苦虫をかみつぶしたような顔がにこにことなり、日頃は定例記者会見すらさぼりがちなのに、記者懇談まで開きます。私も自由党担当時代、選挙が近づいていたころに、国会内の廊下でいきなり後ろから小沢氏に肩をもまれたことがあります。普段はすれ違った際にあいさつしても返事も返さないのに、選挙前はこうなるのです。一体なんなんでしょうね。私はこういう相手や状況によって態度をころころ変える人間を信用できません。

選挙時豹変しても信念や政治理念自体に変わりがない政治家のほうが、どこぞの、信念を通すとかなんとかえらそうなことをいって、総理総裁を投げ出すようなお人よりもよほどマシだと思いますが。

で、最後はこれ。

 渡海氏は、沖縄戦の集団自決問題をめぐり、事実上、サヨク勢力の圧力に屈した文部科学相として語り継がなければなりませんが、ここでも顔を出しています。前回エントリで取り上げた外国人参政権の話は、人権擁護法案と並んで今後、国会の一つの焦点になるかもしれません。せめて、この公約書に署名した人は反対を貫いてほしいのですが、そんな期待をするのは無理でしょうね。でも、こういうイイカゲンな政治家が政界で跳梁跋扈し、誠実で真面目な政治家が選挙区の有権者に必ずしも評価されないというのは、これまたなんなんでしょうね。

沖縄県民大会を「サヨクの圧力」としか表現できないあたりに阿比留ンの恒久的な限界を見出されるのだが(二項対立でしか物事を語れないなんて2ちゃんレベルのネトウヨじゃあるまいし)、それにしてもウヨクの圧力に屈した文部科学省教科書検定委員はなんなんでしょうね。せめて阿比留記者のような小手先の誤魔化しに騙されず、教科書執筆者の願いどおり反対を貫いてほしいのだが、そんな期待は無理だろうなあ。そういや「誠実で真面目」かどうかは知らないけれども、城内実という衆議院議員がいた。あの郵政選挙の際、片山さつき小泉チルドレンの刺客として彼のいる静岡7区へ出馬した。城内実はある議員の「子分」を自称していたが、その選挙である議員は「子分」を放っておいて、片山さつきの選挙ポスターで笑顔を披露していた。そのある議員こそイイカゲンで「誠実で真面目な政治家」を蹴落とすことに汲々としたわけだが、その「ある議員」の名前、よもや忘れたわけではあるまい?阿比留記者サン。