映画「靖国 YASUKUNI」上映中止反対!みせてくれ!

製作者が中国人だから反日的というふざけた思い込みを炸裂させた(百人斬り訴訟・「沖縄ノート」裁判と連戦連敗中の)稲田朋美大センセイが大活躍してくれたおかげでしょうか、及び腰になった映画館による上映中止が相次いでいる模様。

中合作の記録映画「靖国」、相次ぎ上映中止に
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080331-OYT1T00594.htm?from=top

 靖国神社をテーマにした日中合作のドキュメンタリー映画靖国 YASUKUNI」が、東京と大阪の映画館5館で上映中止となったと、映画を配給するナインエンタテインメント社が31日発表した。

 中止を決めたのは東京都内の銀座シネパトス、渋谷Q―AXシネマ、新宿バルト9、シネマート六本木の4館と大阪府内のシネマート心斎橋。いずれも今月12日から公開を予定していた。「公開によって、近隣の劇場や商業施設などに迷惑が及ぶ可能性がある」(銀座シネパトス)などと理由を説明している。

 この映画は文化庁所管の芸術文化振興基金750万円の助成を受けており、「政治的な宣伝意図があるのではないか」などとして、国会議員から問題視する声もあった。議員の要請もあって配給会社は3月12日、都内で試写会を開き、議員約40人が参加。議員と文化庁関係者らの意見交換会が開かれ、参院文教科学委員会でも質疑が行われた。19日に新宿バルト9が公開中止を決定。その後、他の映画館や配給会社に上映中止を求める電話などがあったという。

 この作品は、日本に住む中国人の李纓(りいん)監督が、靖国神社を訪れる参拝者や遺族の姿などを記録した日中合作映画。昨年の釜山国際映画祭など海外の映画祭でも上映され、今年3月の香港国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。

 配給会社では「国際的な評価も高い作品が、こうした事態に陥ったのは大変遺憾。日本社会における言論の自由表現の自由への危機を感じる」とコメントを発表。文化庁芸術文化課では「一般論として、芸術文化の発展の機会が外部からの嫌がらせで妨げられてはならない」と話している。

 最初に助成を問題視し、試写会に参加した自民党稲田朋美衆議院議員は「我々が問題にしたのは助成の妥当性であり、映画の上映の是非を問題にしたことは一度もない。いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない。私たちの行動が表現の自由に対する制限でないことを明らかにするためにも、上映を中止していただきたくない」との談話を出した。

(2008年3月31日21時44分 読売新聞)

なにこれ?

最初に助成を問題視し、試写会に参加した自民党稲田朋美衆議院議員は「我々が問題にしたのは助成の妥当性であり、映画の上映の是非を問題にしたことは一度もない。いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない。私たちの行動が表現の自由に対する制限でないことを明らかにするためにも、上映を中止していただきたくない」との談話を出した。

この間のDV防止法講演を潰した西村修平氏もそうだけど、目論見どおりになった途端に「いやそこまで求めていないよ」的なことをいうのなら、はなっから余計な口出しするんじゃねえよっていいたい。ミンシューを愚弄するのもタイガイにしてください。あんたらの政治宣伝のためにいくつの訴訟を起こし、また講演会・映画上映潰し等を行えば気が済むのかね?

で、案の定産経新聞によると上記の「圧力」だけではなく、一部政治団体による上映中止の働きかけもあったようですな。

東京での「靖国」上映中止に 「近隣に迷惑の恐れ」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080331/crm0803311845029-n1.htm

 靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画靖国 YASUKUNI」について、東京都内の映画館3館と大阪市内の1館が、4月12日に予定していた上映を取りやめたことが分かった。これで東京での上映予定はすべて中止となった。

 上映を中止した銀座シネパトス(東京都中央区)を運営するヒューマックスシネマは「近隣の商業施設に迷惑を掛ける恐れがあるため」と説明している。ほかに取りやめた映画館は、シネマート六本木(東京都港区)、Q−AXシネマ(同渋谷区)、シネマート心斎橋大阪市中央区)。

 同映画をめぐっては、自民党の一部議員が、文化庁の所管法人から助成金が出ていることを理由に「政治的に中立かどうか疑問がある」として、事前の試写会を要求。全国会議員向けの異例の試写会が開かれた。関係者によると、その後一部の政治団体が上映中止を働き掛ける動きを見せていたという。

近隣に迷惑って…。そりゃ某団体のように朝日新聞へ突撃して警備員にとっ捕まってすっ転ばされたりだの、拡声器もってワーワー騒げば迷惑ですわな。でもそういう団体へ火に油を注ぐようなまねをした稲田代議士は毎度毎度のこととはいえ、本当に余計なことしかしない。どうせろくすっぽ見てないんだろうし。悔しかったら「南京の真実」を一般ロードショー公開して見やがれってんだ。見る自由、見る権利を奪えるアンタは何様なんだといいたい。 稲田朋美代議士みたいなどうせ見ても価値のわからん人間に見せるのならば俺に見せろ。国会議員だけ見てイッパンタイシューが見られないのは激しく不平等ではないか。靖国神社遊就館で「南京の真実」を公開するのなら、いっそのこと「靖国」を併映して、度量の大きさ器の深さを見せやがれってんだ。右翼も右翼でせせこましく上映中止を働きかける「動き」なんぞをみせるんじゃなくて“この映画がすべてではありません。本当の「靖国神社」を見たければ価値を知りたければ是非きてください”ぐらいのことを言ってみせろ。この「靖国」を利用して英霊への理解を深めるきっかけに使う…なんて気の利いた大きな愛国心なんて到底持ち得ないんだろうけどね。(もしかして単に軍服コスプレを大勢の人に見られたくないっていうだけの話だったらどうしよう)

まったくこのまま上映されないままお蔵入りなんて激しく残念だ。とにかく見る権利を奪うな。私に見せてくれ。私がいつも8月15日にみているあの「靖国」の光景が、どのように他者にうつっているかを。