ちょっとした寓話

むかしむかしある極東の、王様が何千年も同じ家系であることがウリの国がありました。あるとき政治を司る長が腹が痛いとやめました。
同じ時期、アジアの片隅の自称経済大国では、総理大臣の遺産相続について脱税の疑いがあると報じられました。

上記の出来事が同じ国で起きたこととする。ところが両者を結びつけて考えると「陰謀論」といわれてしまう。どうもはっきりと「○○の疑いがあるのでやめます」とでも宣言しない限り、そこに原因があると見いだしてはいけないようだ。におわせたりそこはかとなく知らせたりではだめだ。明確に明朗に言及しないと「陰謀論」となってしまう。難しいところだ。

だからある政治家が、利益供与しようにも野党の党首ではどうやったらいいのかよくわからない理由で(ちなみにその国を牛耳っているといわれている某経営者の集まりからは政権与党と比べ明らかにはした金程度の価値しか見いだされていなかったりする)、しかもその秘書が逮捕されたのもその「よくわからない理由」からではなく、帳簿の記載方法が間違っていたというのが事由だったりする。むかしその国では全然違う軽犯罪で逮捕した人間を「自白」させ、そしてなぜかある殺人事件の犯人に「なる」ことが多発したそうだが、それはさておき、そこに何らかの意図を見いだすのは「陰謀論」で片づけられてしまうのも当然だろう。だって検察は「政治的目的で捜査しました」なんてことはいってないのだから。関連付けて考えることは陰謀論に繋がるというのならば、検察がそうやって断言しない限り「事実として存在しない」。事実として存在しないのだから考えても無駄なのだ。だから我々一般庶民はなんとか建設関係者とか捜査関係者とかそういった人間が「○○といわれる」「○○との見込みである」などという言葉を素直に何も考えずただ草を食んでいればいいのである。そこに疑問をもってはいけない。ビッグブラザーはいつでもあなたをみているのだ。